昨シーズンの勝利数16まであと1勝と迫った茨城が、西の強豪広島をホームに迎えての2連戦の初戦は広島が高さで圧倒した。
3/18(土)アダストリアみとアリーナ
茨城ロボッツ 72-90 広島ドラゴンフライズ
1Q 16-18
2Q 9-18
3Q 29-24
4Q 18-30
<広島>
#11 カイ・ソット 21得点 12Reb
#13 ドウェイン・エバンス 16得点
#8 ケリー・ブラックシアー・ジュニア 12得点
#0 寺嶋良 11得点 5Reb
<茨城>
#21 エリック・ジェイコブセン 19得点6リバウンド
#2 福澤晃平 12得点4アシスト
第1Q序盤、茨城がジェイコブセンの果敢なアタックで6点ランを決め幸先良くスタートする。しかし、早い段階で前半1回目のタイムアウトを使った広島は、お返しとばかりにエバンスがスリーポイント、ペイントアタック、フリースローを決め、一気に同点に追いつく。中盤は両チームともに得点が伸びず、一進一退の攻防が続き、最後は平尾のブザービーターで同点かと思われたが、今シーズンから採用されたヘッドコーチチャレンジでノーゴール判定となり、広島が2点リードで終了。
第2Qは序盤こそ点差が広がらない展開だったが、広島が中盤からカイ・ソットの高さでディフェンスリバウンドからのペイントアタック、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスにエンドワンもしっかり決めてリードを広げる。
さらに、茨城が広島の外国籍選手の高さに警戒をしたところから、ベテラン朝山のスリーポイントにペイントアタックで流れに乗り、カイ・ソットや寺嶋のペイントアタックで得点を広げて、広島が前半11点のリードで後半へ。
第3Qは茨城が粘りを見せる展開。タプスコットやジェイコブセンを中心にインサイドをアタックして相手のファウルを誘う展開が増え、獲得したフリースロー6本もしっかり決め、さらに第2Qで決まらなかったスリーポイントをこのクオーターで3本決めて、中盤には1点差まで迫る展開になるも、広島は辻の連続スリーポイントなどで返し、60-54と広島がわずかに6点リードで最終第4Qへ。
第4Qに入っても、カイ・ソットの勢いは止められず、インサイドを中心に攻められる。更に茨城がインサイドを警戒すると、今度は外から寺嶋や佐土原、さらにはマーフィーもきっちりとスリーポイントを決めて点差を広げ、終わってみれば90-72と広島が強さを見せた試合となった。
Jbasket nissy’s eye
茨城がフィリピンの至宝、カイ・ソットを中心とした外国籍選手の高さに押されてしまった試合となった。
カイ・ソットのリバウンドの高さに茨城のジェイコブセン選手やキャメロンも苦労していた。さらに、外国籍選手とはいえ高さやパワープレーだけでなく、大事な場面でのスリーポイントやフリースローもきっちり決めてくるところは西の強豪チームのレベルの高さを感じた。
茨城もジェイコブセン、タプスコットを中心に第3クオーター中盤までは粘りを見せたが、実力が勝る広島に最後は力負けしてしまった。
カイル・ミリングHC(広島)
「かなりスローな出だしとなってしまったと感じた。(相手の)ディフェンスが出だしもそうだが全体的に良かったなと思う。特に第3Qのディフェンスがやられてしまったので、明日はしっかりと修正していきたい。
カイ・ソット選手については、大きなインパクトを与えてくれていると思う。今日の試合、彼自身も出だしはスローな展開で入ってしまって途中交代もあったが、それによって彼自身が悔しい思いをして後半良い活躍をしてくれた。」
カイ・ソット選手(広島)
「全体的には良い試合だった。一人一人が勝利に貢献した。みんながボールをシェアしてチームのバスケットをしたと思う。明日は、しっかりと出だしがいい形で入れるようにしないといけない。今日は、特に自分は最初スローな展開で入ってしまったので、明日は良い形で入ってプレー出来ればと思う。」
リチャード・グレスマンHC(茨城)
「広島は対戦前から良いチームだと分かっていた。加えて、カイ・ソット選手の加入によって、広島のチームのレベルをまた全然違う次元にするような高いレベルになっていた。明日は自分たちとして全てを尽くさなければならない。また、自分たちとして今日の試合は、自分たちで勝利のチャンスをを見いだす遂行力は、オフェス面、ディフェンス面で足りなかったと思う。第3Qについては、オフェンスは良かったし、第1Qも良いディフェンスの時間もあった。前半はオフェンスがあまりうまくいかなかったがディフェンスが良かった。後半になってそれが逆になり、ディフェンスでかなり苦戦していた。自分たちは、オフェンスもディフェンスも両方改善していかなければいけない。特に、この広島のような強いチームに勝っていくためには、両方の面が必要になる。」
平尾充庸選手(茨城)
「なかなか広島の高さを攻略できなかった。スイッチディフェンスの攻略が出来なかったところが敗因だと思う。リバウンドであったり、カイ・ソット選手やエバンス選手のアタックであったり、やられてはいけないところでやられてしまった。そこをいかに抑えるか、また、エバンス選手に寄りすぎると外の辻選手や寺嶋選手が待っているので、そこをどう攻略するかが大事になってくる。
広島は、シュートが上手なプレーヤーが多いので、そこにしっかりコンテストに行って悪いシュートを打たせるところは目標としていた。」