宇都宮ブレックスが3年ぶり3度目の東地区優勝を決めた。今シーズン49勝9敗でリーグ最高勝率でのチャンピオンシップ出場を決めて、クォーターファイナル、セミファイナルのホーム開催権も決めた。
4月28日(日)Game2は、お互いのプライドをかけた戦い。首位の宇都宮が追い上げる千葉Jを後半引き離し連勝した。千葉Jは苦しい3連敗も最終節秋田戦でCS出場をかけて戦う。
第35節 Game2
4/28(SUN)千葉ポートアリーナ
千葉J 74-85 宇都宮
1Q 17-20
2Q 26-22
3Q 14-24
4Q 17-19
<宇都宮>
#25 ニュービル 21得点 5Reb 4AST
#33 ギャビン・エドワーズ 16得点
#6 比江島慎 13得点 4AST
#34 グランド・ジェレット 10得点 9Reb
#42 アイザック・フォトゥ 9得点 11Reb
<千葉J>
#33 ジョン・ムーニー 22得点 12Reb
#2 富樫勇樹 21得点 9Reb
お互いインサイドからオフェンスに入ってしっかり得点を狙っていく。比江島に対してこの試合もクックスがディフェンスにつくが、比江島がしっかり対応して得点する。富樫はフローターで返し、富樫からムーニーへと渡り得点して両エースがいい入りをする。富樫がスリーポイント決めればニュービルが返す白熱した展開が続く中、宇都宮はペイントアタックして外で待っている渡邉がしっかりスリーポイントを決めて逆転する、千葉もいい展開するが、宇都宮の外と中でのオフェンスが良く、20-17で1Q終える。
2Q入って宇都宮から得点してリードを広げる。千葉もボールを動かしてムーニーがダイブして得点をして流れを掴みたい。離されそうになるも、富樫がスリーポイント決めて食らいついていく。更に比江島とのマッチアップからスリーポイント決め切って同点に追いつく。富樫のドライブから得点、そして富樫から内尾にパスが渡りスリーポイントを打ち抜いた。千葉らしいバスケットが展開してリードを広げて、そして富樫の強い気持ちが終始感じられる。宇都宮は千葉Jに得点を離されそうになると比江島が”ヒエジマステップ” からドライブしてバスカンを決める。接戦は続き43-42千葉リードで折り返す。
千葉はターンオーバーからファストブレイクを出していい流れを作り、イニシアチブを取ろうとするが、宇都宮はバックアップから出てくる選手が活躍して接戦に持ち込む。
後半に入って、ニュービルと比江島が起点になってボールを動かして得点を重ねる。この2人のケミストリーが相乗効果で宇都宮は乗ってくる。千葉は中々得点に結びつかず我慢の時間が続く中、その間宇都宮はインサイドからアウトサイドへ、遠藤がスリーポイントを沈めてリードを広げる。更にニュービルのスティールからダンクを叩き込みリードを2桁得点差にして宇都宮がイニシアチブを取る。富樫がフローターで反撃に出るが、千葉はエースのニュービルを止められない。66-57宇都宮リードで最終クォーターへ。
4Q、追いつきたい千葉は積極的に攻めていくがターンオーバーが出て宇都宮にリードを許す展開になってしまう。宇都宮はニュービルのダンク、遠藤の得意のスリーポイントでリードを一気に広げる。追いつかせない強さを見せて、ディフェンスからしっかり試合を作っていく。なんとかディフェンスからオフェンスの流れを作る千葉に対して、落ちついて対応する宇都宮。いいゲーム展開でリードをしっかり守り勝利し、3年ぶり3度目の東地区優勝を決めた。
今シーズン2月に天皇杯で千葉Jに負けた事が、リーグ優勝に向けてチームが更に一つに結束して、強くなったことが大きいと思われる。オフェンスでは、リーグトップのスリーポイント試投数32本。ディフェンスでは、平均失点リーグ最小の69.5点とチームが確かに進化していることがわかる。
佐々HCが掲げるバスケットに選手の考えと遂行力が今シーズンリーグトップの結果を出している。シーズンあと2試合あるが、CSでの戦いに注目される。