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【It Roster027】藤井祐眞 10年在籍した川崎から群馬へ移籍 ”優勝”という強い気持ちに応えたい 「なぜ移籍をしたのか、移籍を決めたポイント、辻直人との再会、今シーズンへの強い想い」9つの質問Jbasketインタビュー

【It Roster027】藤井祐眞 10年在籍した川崎から群馬へ移籍 ”優勝”という強い気持ちに応えたい 「なぜ移籍をしたのか、移籍を決めたポイント、辻直人との再会、今シーズンへの強い想い」9つの質問Jbasketインタビュー

「チームが苦しい時に助けられるような
ポイントガードとしてコートを支配できるような選手になりたい」

BリーグレギュラーシーズンMVP含む数多くの輝かしい賞を獲得して、結果を残し続けてきたバスケットボールプレーヤー藤井祐眞。今年10年間在籍した川崎から群馬に移籍した。2014年に拓殖大学から東芝ブレイブサンダース神奈川(現川崎)へ入団してから、川崎一筋でプレーしてきた。Bリーグ前からも活躍してきた藤井の昨シーズンは、タフな体で60試合にフル出場(スターター58試合)して、1試合平均24分59秒出場、13.3得点、2.5リバウンド、4.3アシスト、1.2スティール、3ポイント成功率36.3パーセントとポイントガードをやり、しっかりとスタッツも残してチームを牽引した。チームは中地区4位でシーズンを終え、長年共にプレーしたニック・ファジーカスが引退し、Bリーグ8年目で初めてチャンピオンシップ進出を逃す悔しい想いもした。

今シーズンから新天地となる群馬は、2021-22シーズンにB1に初昇格した。昨シーズンは31勝29敗とB1昇格後では初めて勝ち越しをして東地区4位で終えた。クラブ最大の目標CS出場、リーグ制覇を掲げてチーム大改革を行い、今シーズン藤井が群馬に移籍した。新加入のほかは、ワールドカップ優勝、パリ五輪出場のドイツ代表のヨハネス・ティーマン、昨シーズン中地区優勝の三遠から日本代表合宿にも招聘されるシューターの細川一輝、そして広島を昨シーズン球団創設初のリーグ優勝に導いたカイル・ミリングヘッドコーチが加わり、遂に目標が現実味を帯びてきた。

藤井といえば、大きな怪我がなく体の強さや無尽蔵のスタミナで常にコートでハッスルしてチームを鼓舞して戦う姿が印象的だ。ハートも強く負けず嫌いなところがプレーの全面に出ている。またコートでの視野も広く、個人でも圧倒的に打開する力を持っている素晴らしいポイントガードだ。藤井の個人での打開力は高校から突出していて、藤井が藤枝明誠時代に2008年ウインターカップで2回戦海部戦で79得点を挙げて1試合個人最多得点記録が今だに残っているほどだ。
藤井は天性のオフェンス力にハードワークするディフェンスが加わり、そのプレーからBリーグ2021-22シーズンでは、ベストディフェンダー賞とレギュラーシーズンMVPにも輝いてリーグ最高の選手となり、リーグを代表する選手になった。

川崎はファジーカスが大黒柱でやってきたが、重要な局面では必ず藤井のビッグプレーがあった。圧倒的なスタミナを持ち合わせて4Qの終盤でも疲れ知らずで相手チームをねじ伏せる得点や野生味溢れるディフェンスで絶対あきらめない姿がファンブースターを熱くさせてきた。川崎で代名詞ともなったニックとのピック&ロールは最高の武器となり、2021,2022年に天皇杯も連覇しMVPも獲得した。共に戦ってきた辻が広島に移籍してからは特にエースとしてプレーをし続けてチームに貢献してきた。その藤井は今シーズンから辻と共に再びプレーをする。

その藤井に今回「なぜ移籍したか、移籍を決めたポイント、辻直人との再会、今シーズンへの想い」どんな想いなのかをJbasketインタビューで9つの質問を聞くことができた。

 

Jbasketインタビュー

J;天皇杯で古巣川崎との対戦は凄いパフォーマンスで気持ちが出ていました、自身はどうでしたか

「本当に僕自身川崎、古巣との対戦で”よしやってやろう” みたいな気持ちはやっぱりありました。ただ複雑な気持ちもあって、対戦するのは本当にちょっと早いなっていう気持ちもあって。ビデオミーティングでビデオとか映像を見てる時に、不思議な感覚というか、スカウティングで川崎の映像を見ることがなかったので、 なんかすごい複雑な気持ちはありました。でも実際に試合に入ったら本当にすごく楽しくて、気持ちもしっかり入ってプレーができて本当に楽しかったです」。

J;篠山選手と辻選手、3人で試合前に話されてましたね

「試合前の談笑というか、”おー元気?” みたいなそういう感じで、はい。試合ではバチバチやりますけど、やっぱ試合前とかでは、ああいう感じでです。はい(笑顔)」。

J:長く川崎でプレーして移籍を決めたポイントを教えてください

「やっぱり1番はニックの引退ですね。
ニックとはずっと一緒にやってきましたし、僕がバスケットキャリアを始めてからずっとニックの存在があって、ニックを中心としてやってきてた中で、そのニックの引退っていうところで、 、僕もそこで変わる決断する時が来たじゃないですけど、そこが1番大きかったです」。

J:群馬に移籍を決めたポイントを教えてください

「やっぱり熱量です。吉田GMと話してすごい優勝への熱量を感じました。今まではどちらかというと、目指すところがチャンピオンシップだったり、優勝とはっきり断言できなかった部分があったみたいです。でも本当に優勝したい、優勝するチームにするというその気持ちがすごく強くて、僕自身もそういうチームにでやりたかったですし、気持ちに応えたいっていうのもすごいあったので決めました」。

J:辻選手と久しぶりに共に戦いますね

「辻さんはやりやすいです。
もう辻さんとはずっとやってきて辻さんのプレーを知っていますし、辻さんのシュートの力、そのシュートが1本でも入れば乗りますし、入り始めたら止まらない。そして、1本入り始めたら相手もそこに引き寄せられるし、そういう引力というか、そういう力がある選手です。しかもパスもうまくて、一緒にプレーができるのは本当にすごいやりやすいです。
僕も調子が上がってきて、勢いに乗り始めた時に周りがスッて寄ってきた時に、しっかり状況を判断して、パスも見ながらやるのを心がけているんですけど、そこに辻さんがいたら相手からしたら本当に嫌だと思うので、辻さんがいることは本当にすごい頼もしいです。今シーズン辻さんがキャプテンということで、特に僕自身が副キャプテンになっているわけではないですけど、辻さんの次に日本人選手で年齢が上になるので、今まで川崎で経験してきたことをしっかり伝えていきたいです。コートでは積極的に声を出してコミュニケーション取って、プレーでも引っ張っていきたいですし、自分なりのリーダーシップみたいな部分はしっかり出しいきたいと思っています」。

J:オフェンス力がある群馬でメイクして得点していて、どんなことを感じながらやっていますか

「本当にそこが難しくて、僕自身そこが課題なのかなって思っています。全員ができちゃうというか、持ち味を持っていて、すごくいい選手が揃っているので、次にどういうプレーをしよう、どうやって誰でいこう、そういうシーンが結構あって難しいですし、プレーのコールを次何にしようかとすごい困る部分があります。今まではどちらかというとニックとの2メンゲームを中心としたスタイルでやってきたので、そこが今までとガラッと変わるところなんですね。しっかりとバランスよく、ボールと人を動かして、ボールムーブのところを意識しながら、次は誰でいこう、トレイ(ジョーンズ) かなとか、例えば相手はディフェンスが苦手だから、そこの選手をアタックできるようにどういうプレーがいいかとか、そういうのを意識しながらで、そこは本当に僕自身の課題です。本当にこれだけの選手たちが揃っているので嬉しい悩みじゃないですけど、自分自身頑張っていきたいと思います」。

J:今シーズンここから、どんなプレーをしていこうと思っていますか

「チームが苦しい時に助けられるような、ポイントガードとしてコートを支配できるような選手にはなりたいと思っています。最初は周りを活かしてやったり、最初から自分で点を取りに行ったり、試合の中でチームが困った時に自分はいつでもゴール狙える、いつでもいけるんだと、そういう準備をして周りに散らしながら、いい判断ができたらなって思っています」。

J:大きな怪我もなく激しいプレーをし続けてきていますが、体の強さを教えてください

「なんなんですかね(笑顔)。これはあくまでも憶測ですけど、たぶん人より痛みの感覚っていうのが鈍いんだとおもっているんです。そういうのがあるみたいなんですよね。痛みの感じやすさの問題じゃないですかね。そこは多分本当におかしいんだと思います(笑顔)」。

J:自身とチームのここを見てもらいたいところを教えてください

「ハッスルプレーですね。やっぱりチームのためにみんなが1つになれればベンチもすごく盛り上がってくれますし、トレイがブロックしてそのルーズボールをなんとか残してトランジション繋げて行ったりすると、会場やベンチの盛り上がりは本当に最高で、空気感や流れが変わるので、みんなが熱くなりますし、そこは本当に1番見てほしいです。プレーでしっかり体現していこうと思うので、そこも本当に見てほしいなって思いますし、自分が盛り上げられるように頑張ってプレーで見せたいなと思っています」。

 

フルバージョンは「Jbasket AND1」でご覧ください
最後にポーズの意味も❗️

 

藤井祐眞キャリア

PG・SG/ 178am/ 島根県出身/ 1991年12月23日生まれ/ 32歳

藤枝明誠高等学校
拓殖大学
2014-2024 川崎ブレイブサンダース
2024- 群馬クレインサンダーズ

Bリーグ
2017-18、2019-20 ベスト6thマン賞
2019-20、2020-21、2021-22 レギュラーシーズン ベストファイブ
2019-20、2020-21、2021-22 ベストディフェンダー賞
2020-21 ベストタフショット賞
2021-22 レギュラーシーズンMVP

2021.2022 天皇杯連覇

日本代表🇯🇵
U-24日本代表
2013 第27回夏季ユニバーシアード競技大会
2015 第28回夏季ユニバーシアード競技大会

日本代表
2016 第38回ウィリアム・ジョーンズカップ
2021 2023年FIBAワールドカップ予選

 

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Jbasketライター

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