三遠ネオフェニックスは、CSクォーターファイナルでワイルドカードから上がってきた群馬クレインサンダーズと浜松アリーナにて対戦。4Qは大接戦の末GAME1、 GAME2と勝利して初のセミファイナルへと駒を進めた。今シーズンもトップで走り抜け地区優勝を果たしてCS出場枠を掴んだ三遠だが、昨シーズンと同様、レギュラーシーズンの最後に連敗をするなど、大野HCからも苦悩の様子が伺えた。そこに最終節、今シーズンで引退を表明した柏木真介が試合でエナジーを吹き込む。
そして、このホームで開催されたCSは、スターターとしてコートに入り、チームのXファクターとなるのだ。大野HCは「士気を上げるために真介(柏木)を使ったわけではなくて、群馬を止めるために1番オフボールでのスクリーンディフェンスがしつこく食らいついていける、本当にショートタイムですけど、最初にイニシアチブを渡したくかったので、真介にそこ託しました。すごい素晴らしい仕事してくれた」と語る。
この言葉をしっかり体現させる柏木がクオーターファイナルでチームを牽引した。
GAME1
大接戦は三遠が群馬に勝利。目まぐるしい展開から3ポイントを射抜いて佐々木隆成が吠えた🔥 16得点 8アシスト 6リバウンド
5/10 (SAT) 浜松アリーナ
三遠 83-80 群馬
1Q 29-25
2Q 19-21
3Q 20-13
4Q 15-21
大野篤史HC (三遠)
クォーターファイナルGAME1後Jbasketインタビュー
J:最初の入りで、柏木選手をスターターに起用して、3分.4分とチームで強度高いディフェンスして流れ掴んだところ教えてください
「はい、士気を上げるために真介(柏木)を使ったわけではなくて、群馬を止めるために1番オフボールでのスクリーンディフェンスがしつこく食らいついていける、本当にショートタイムですけど、最初にイニシアチブを渡したくかったので、真介にそこ託しました。
すごい素晴らしい仕事してくれたんじゃないかなと思ってます」。
J:GAME1を勝つことで、去年のCSから前に進むことになるのか、いつも通り1つ1つ勝利を重ねていくと感じ方でしょうか
「本当に今日勝ったことはもう忘れて、またあと1つ勝たなければ意味がないので、そこに向けてしっかりチームとして戦っていきたいと思いますし、今日よりもディフェンスのところ、もう少しフォーカス向けてやっていきたいなと思ってます」。
また、試合の前半と後半でペースが変わってと勝ち切れたことについての質問に大野篤史HCは
「我慢強くボールを回せたかなと思ってます。どこかで自分たちのペースが出ない中で、こじ開けようとするのではなくてサイドに振って、自分たちのチャンスを伺えた。チームとしてのオフェンスを構築できたこと、それをするためにしっかりリビルドして、フロアバランスをしっかり整えられたところ、それが1番良かったかなと思ってます」。
粘り強くチームとして、選手たちがやるべきことをやれば結果は出ることをメッセージしてくれた。最後にファンブースターに向けてメッセージは
「もう本当に年々熱を感じられてますし、チームも変わってくる中で、ブースターさんも変わってきてくれてるなと。それを作りたくてここに来たので、この変化は本当に嬉しいです。
僕たちだけではやっぱり苦しい状況を乗り越えられないので、また今日みたいな試合になると思いますけど、選手たちの後押しを、背中をしっかり押してもらえたらなと。
僕たちはやっぱり自分たちのために戦うんじゃなくて、そういう支えてくれてる人たちのために戦わなければいけないので、その自覚を持って選手、コーチ全員、スタッフ全員で戦っていきたいと思ってます」。
佐々木隆成 (三遠)
クォーターファイナルGAME1後Jbasketインタビュー
総括
「タフな試合でしたけど、CSは初戦が大事っていうのが昨年に学んだことでもあります。まずは気持ちの部分で負けないようにっていうとこで入って、それこそ本当にタフな試合でしたけれど、粘って粘って勝ててよかったと思います。ただまだ1勝しただけなので、明日また気持ち切り替えて、最初から今日以上に気持ち出して戦えるように今から準備しようと思います」。
また、佐々木はプレイで気持ちを前面に出していく選手でチーム一丸となって、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールが大事とシーズン通してコメントも一貫としている。
J:今日の試合での大事な場面で決め切った得点シーンでの気持ちを全面に出した想いが新しいセレブレーションでしょうか
「ちょっともうあんま覚えてないです(笑顔)。ちょっとハイになってたんで、あんまり覚えてないです。決まってちょっとやってました(笑顔)」。
笑顔の中から勝利への強い決意を感じさせてくれた。
柏木真介(三遠)
クォーターファイナルGAME1後Jbasketインタビュー
J:クォーターファイナルGAME1大事な試合でスターターでしたね、大事なゲーム入りでの激しいディフェンス凄かったです
「まずは自分でもスターターと聞いてびっくりしましたね(笑顔)。ディフェンスのトーンセットで出て、チームのためになるように頑張りました。もうやることはきまっでますので!。
とにかく、もう3分出て、ハードにディフェンスしてチームに貢献するだけですね。3分しっかりやるともうへとへとですね(笑顔)。もうほんと体はきつかったですけど、チームのためにと思って頑張りました。
今年で引退する予定なんですけど、こうやって大事な試合でチームに貢献できる、貢献できたことはほんとに最高ですし、すごく嬉しいです。
明日もGAME2あるのでしっかりやって勝利して次のラウンドに進みたいと思ってます」。
津屋一球 (三遠)
クォーターファイナルGAME1後Jbasketインタビュー
総括
「今日はスタートのメンバーが特にパンチファーストのところをしっかり体現してくれて、柏木さん筆頭にボールのプレッシャーよく、本当に後からコートに入る身としてはすごくやりやすかったですし、そういうスタートの入りからいい感触を掴んで、その後に追いつかれても、そこを辞めずにずっと継続できたことが、最後の最後のギリギリだったんですけど、勝ちにつながったのかなと思います」。
J:大事な場面で決め切って想いが伝わってくる”吠える” が印象的でした。渋谷時代からここに至って決め切る勝利への想い、ファンの”津屋ってる”想いも含めて教えてください
「そうですね。いつもだったらもっと早い段階で試合出れたりとか、そういう僕の個人的な気持ちは色々あったんですけども、そんなのはもう関係なくて、チームとして戦うっていう風に気持ちはメンタルセットしてて、そういう心からいろんな想いというか、来たボールをシュートを決めるということしか本当に考えてないんです。
いつもシュートを決めた後に、僕はいろんなことがフラッシュバックしてくるので、そういう時には本当にもう気持ちよくなって、ああいう風に、ゴリラみたいに(笑顔)、ああいう風に吠えてしまうのが最近の僕かなと思ってます」。
またプレイ面での質問に対して
「課題であるオフボールの動きのディフェンス、コンタクトについてコーチ陣みんなと本当に徹底的にダメなところの練習をやってきたのがミスが少なくなってきてます。シュートは、チームメイトとコーチ陣が打たせてくれているので、そこは僕の仕事なので、気持ちよく打ててます」としっかり結果を出していることで自信を伺えた。最後に「継続して頑張りたい」とGAME2への闘志を見せた。
GAME2
5/11 (SUN) 浜松アリーナ
三遠 93-84 群馬
1Q 25-22
2Q 25-10
3Q 18-24
4Q 25-28
セミファイナルを決めた試合後にJbasketスペシャルインタビューに大野篤史HCが応えてくれた🎥
大野篤史HC (三遠)
クォーターファイナル群馬戦GAME2勝利後Jbasketインタビュー セミファイナル進出を決める
「ファンブースターさんたちがチームを励ましてくれて奮い立たせてくれました。
そして1年目からいる隆成(佐々木)が
最後責任を取るプレイをしてくれるのが
泣きそうになるくらい嬉しい。
自分たちが何の為にここにいて
何の為にバスケットをしているのかを
彼はよくわかってくれている。
それがプレイに表れてきている。
その成長を見るのが本当に楽しい」。
Jbasketインタビュー🎥
J:凄い2連戦でした
J:相手も作戦も変わる中でどのように選手を起用していますか
J:「カルチャーを作る」ファンブースターに本当に浸透してきていると感じます
J:メッセージをお願いします
佐々木隆成キャプテン(三遠)
クォーターファイナル 三遠戦GAME2終了後J basket インタビュー
今日の勝ちに感して
「やっぱり自分たちのバスケットをしようっていう風に、僕だけじゃなくてチーム全員で共通認識を持ってやってますし、そういったところが今日はこういい方向に見えたのかなと思いますし、こういったこう接戦を戦うのはこれから、CSで優勝するにあたって大事だと思うので、これをいい材料にできるように今からしっかり準備して頑張りたいと思います」。
J:おめでとうございます。マインドセットのところの話なんですけど、前回の横浜で地区優勝を決めました時も、苦しい中やってきたっていう話されていて、このCSへ向けてどんな風にマインドセットをしてきましたか
「あんまり変えたことはないんですけど、試合に対する準備の仕方だったり、そういったところは変えてはないんですけど、ルーティーンもあるので、それより今までの経験が自分のメンタルを強くさせるというか、そういった感覚はあるので、特に自分からメンタルをあげるようにアクションを起こすってことはあんまりしてないですね」。
J:代表でも、チームでもプロとしての佇まいや振る舞いを感じるんですけども、去年の悔しさが残ってるこか、新たな気持ちで、毎試合進んでいるのさ気持ちを教えてください
「あんまり去年のことは考えてなくて、本当に最後おっしゃってましたけど、毎試合毎試合、1つ1つ勝つつもりで試合をするってのが大事だと思いますし、僕はそういう風にこう試合に臨んできてるので、そういう感じかな」。
J:昨年は、少しだけ若干空席があった記憶があるのですが、三遠がカルチャーになって、今日のアリーナは素晴らしい声援と、空気だったと思います。そのカルチャーを作ってくれるファンとファンに対しての思いを教えてください。
「大野さんとずっと今3年目でやってますけど、最初から支えてくださってる皆様の全ての方のためにプレーしようっていうのをおっしゃってて、1、2年目よりも今の方がそれを理解できてると思いますし、試合前のそれ、それこそマインドセットの時にブースターの皆さんだったり、スポンサーの皆さんだったり、本当に支えてくださってる皆さんのために戦おうっていう気持ちで戦ってるので、そういったところも影響してるのかなとは思います」。
柏木真介(三遠)
クォーターファイナル 群馬戦GAME2勝利後Jbasketインタビュー
日本バスケット界、日本代表としても活躍してきた柏木真介は今シーズンで引退する。大事な2試合スターターとして大野篤史HCに任されて役割を全うした。長くバスケットを見てきたファンブースターは柏木真介の熱いプレイに涙する方々も多くいるに違いない。
試合後に大野篤史HCは柏木真介について
こう語ってくれた。
「CSに出る8チームの中で1番このタイトルを欲しがろう、それを行動、言動に変えていこうとずっと言い続けてきた中で、選手たちは、俺には欲しがってるように見える。
それで、今日の真介は0得点、6分かな、
だけどプラス3点。それはマジででかい。
3クォーターでファウル3回になったけど、あそこで彼らのオフボールスクリーンで3ポイントを打たせなかったことを僕は評価したい。
その姿勢を若い子に見てほしい。
自分の役割が何なのか。
モメンタムを渡さないために必要なことはなんなのか。
自分が時にはヒーローにはなれないかもしれないけど、そういうところの1つのパーツを担うことによって、チームは歯車が噛み合って回っていく。そこの仕事を、真介は今回引退するけど、本当にいい教材だと思う。
ワク(湧川)やヒデヤ(浅井)もいるし、若い子たちにどうやってこのリーグの中でプロとして生きていくのか。また違ったタイプかもしれないけど、でも、タイプとかではなくて、チームの中の役割をすごい見せてくれてるから
僕は真介が1年ここに来てくれたことは、このチームにとってかなりのプラスだったなと思ってます」。
Jbasketインタビュー🎥
J:クォーターファイナル終わって率直な感想をお願いします
J:自身のプレイについて
J:辻選手、藤井選手をオフボールからしっかり抑えて、根本選手にもアドバイスしてましたががどんなことでしょうか
J:ファウル使って柏木選手らしいプレイでしたね
J:メッセージお願いします
三遠ネオフェニックスvs琉球ゴールデンキングス 浜松アリーナ
第1戦:5月17日(土)13:05
第2戦:5月18日(日)13:05
第3戦:5月19日(月)19:05
※必要な場合のみ開催
放送・配信
ライブ中継(テレビ放送・インターネット配信)
これらの試合は全てU-NEXT、バスケットLIVE、バスケットLIVE for Prime Videoで生中継される予定となっている。
テレビ地上波:NHK沖縄放送局(18日)
テレビBS/CS:J SPORTS4(17日)、J SPORTS2(18日録画放送、19日)
インターネット:U-NEXT、バスケットLIVE、バスケットLIVE for Prime Video