Bリーグ

【Bリーグ】三遠ホームでの中地区優勝逃したがここから三遠のチーム力でCSへどう向かうのか 大野篤史HC Jbasketインタビュー 佐々木 大浦 湧川もコメント

【Bリーグ】三遠ホームでの中地区優勝逃したがここから三遠のチーム力でCSへどう向かうのか 大野篤史HC Jbasketインタビュー 佐々木 大浦 湧川もコメント

1勝する、シーズン終盤でその大きさを感じた第33節シーホース三河戦。昨シーズンのリーグ戦で圧倒的な強さを見せて、また今シーズンも然りで他チームを圧倒してきた三遠が、ここ数試合で3連敗、ホームで地区優勝することを逃してしまった。そういうことも起きるのがスポーツであり、難しさでもある。この終盤に入って三遠の元々持っているポテンシャルをチーム全員で再確認して、CSに挑んでいくことは、また三遠のさらに大きな強さに変わることになる。リーグを代表するチームとなった三遠のCSに向けてここからどんな戦いを見せてくれるのか楽しみになる。4/23 横浜BC戦も注目したい。

GAME1

三河がCS出場へ向けて熱い三河ダービー 三遠とのGame1を撃破/三遠は中地区優勝まであと1つ/三河のビックラインナップ ガードナー、シェーファーアヴィ幸樹、レイマン、オーガストペイントでの得点とディフェンスが三遠をしっかりと抑えての勝利となった。

第33節 GAME1
浜松アリーナ
三遠 72-80 三河
1Q 13-25
2Q 20-13
3Q 20-24
4Q 19-18

三遠は、ダジンスキー 15得点 7リバウンド、湧川颯斗14得点、ヌワバ12得点 4アシスト

インサイドへのアタックと3ポイントでリードを広げていく三河に対して、この試合ではなかなかシュートが決まらない三遠は、3ポイントを決めて流れを掴みたいが、三河のシュートが決まり一気に2桁得点差をつけられたが、涌川が決め切り流れを止めて折り返す。

後半津屋の3ポイントで三遠に勢いをつける。一気に追い上げるが、メイテンが腹部を痛めてコートから出てしまう中で、三遠はようやくペイントに入って得点していくも三河も返して一進一退で進むが、三河のインサイドが強調されて、2桁得点差となってしまう。三遠は速いバスケットを展開して、湧川、大浦の3ポイントが決まり2点差まで追い上げるが、三河はその三遠をしっかりと跳ね返す強さを見せてリードをしっかり守り三河が勝利する。

 

試合後Jbasketインタビュー

大野篤史HC(三遠)
「僕が信じられなかったら、彼らも信じられられないと思う」

J:一戦一戦戦うことを常に掲げてこられて、負けはしましたがその中で今日は若手の涌川選手がチームに力を与えていたことと、勝利を待ち望んでいるファンブースターへメッセージをお願いします

「そうですね。湧(湧川颯斗)に関してはここ数日は良くなかったんですけど、ちょっと吹っ切れてプレイできたと思います。
誰かが悪ければ誰かが、そのカバーをする。それがチームだと思うので、誰かの調子が悪かったから負けた、誰かが欠場したから負けた、そういうことではなくて、それを補うことがそのチームの強さだと思います。今日ステップアップしてくれたことを、また明日発揮してくれると思います。

明日は明日の風が吹く。
やっぱりチームが負け慣れてないっていう事が彼らにはあるんですけど、うん、負けて気づけることもあるし、負けたことにフォーカスしすぎないこと。その切り替えが大事。これまでも、いい時も悪い時もたくさん負けたし、うん、たくさん勝ってきたし、その1個1個に一喜一憂せずに、自分たちのスタイルをしっかり貫く。そして、今までやってきたことをやり続けるだけだと思う。

僕が信じられなかったら、彼らも信じられないと思う。僕はもう彼らを全面的に100パーセント信頼してコートに送り出したいと思ってます」。

 

湧川颯斗(三遠)

J:シュートまでが速くなって視野もよく見えていると感じますがどうでしょうか

「そうですね。そのワークアウトの中で、本当にシーズン前は全然上下運動とかがすごかったんですけど、今はそこの上下運動っていうのをなくすことを意識して、プルアップを打ってるので、今日はプルアップ2本ちょっと足りなかったんですが、それはやっぱり自分の感覚の中でも上下運動してるなっていう風には感じてるので、そこをもっともっと、極めていけば速さだったり精度も、もっと上がると思うので今意識はしてやってます」。

J:チームメイトに助けられることもありますが、今はチームを助けてことで自信もついてきたのではないでしょうか

「はい。そこの気持ちの部分は自分がチームに何ができるかっていうのを試合に入る前に考えてやってて、そこでミスしても先輩方が鼓舞してくれての自分があると思うので、本当にそれを返せるよう、プレイでチームに貢献できるようにやっていってます。
なので、明日も、今日はいいパフォーマンスができたんですけど、それを続けていくことが次のステップアップだと思うので、そこを明日はもっと意識してやっていきたいと思います」。

 

 

GAME2

三河が中地区首位三遠をGame2も撃破して2連勝してCSに向けて全開へ。三遠はホームで連敗となってホーム地区優勝を逃す/三河インサイドアウトサイドの強さと1ポセッション毎の勝負強さを三遠戦で発揮した。

第33節 GAME2 4/20(SUN)
浜松アリーナ
三遠 73-89 三河
1Q 22-24
2Q 24-27
3Q 17-21
4Q 10-17

ダジンスキー 20得点 9リバウンド、ヌワバ14得点 7リバウンド 5アシスト、大浦颯太12得点 4アシスト

ゲームの入り3分をしっかり強度高く入ってリードする三遠に対して西田、須田が3ポイントを決めて、三河のペースを作っていく。ゾーンディフェンスを敷く三遠にアウトサイドからレイマン、ガードナーが3ポイントを沈めて一気にリードする。そしてインサイドワークの強さを発揮する三河は、6人が3ポイントを沈めていき、15/30 と大事な試合での高確率で決めていったことで、三遠の追い上げを抑えることができた。

後半、遂に三遠はディフェンスの強度が上がり、佐々木、ダジンスキー、吉井と得点して遂に三河を捉えるが、その後の三河は得点力を上げていき、さらにレイマンの3連続得点で一気に2桁得点差をつける。しっかりとトーンセットしてポゼッションごとのオフェンスの効率がよく三河が三遠を突き放して、三河が三遠から2連勝して、CS出場に向けて全開となって水曜ゲームは、ホームで川崎を迎えての戦いとなる。

 

Jbasketインタビュー

大野篤史HC(三遠) 

三遠はホームでの優勝を逃す連敗となった。試合後に大野HCとチーム選手たちがどの様な会話があったのか

「彼らにちょっと話してたんですけど、去年の悔しさを忘れてないよなって、このままでは去年と変わらないんじゃないかっていう話はしました。で、彼らすごく私生活も仲いいですよね。

今、その私生活の中のリレーションシップを仕事の中で活かすときだと思う。言いたくないことというか、言いにくいことでも“その信頼関係があれば言えるはずだよね”

だから、今こそ、やっぱりいい時は誰でも口を開くことができる、話すこと、伝えることができるんですけど、悪い時にこそ、今こそ口を開こう、伝えようよ。で、何か変え変えないと、このまま進んじゃう、時間だけが進んでタイムアップにしてしまうようなので、何かを変えよう。

っていうことを話しました。
で、いろんな意見が出てきた中で、それはもうみんなでやろうと。

何も変えずにこのまま行くよりは、変えたことが間違ってた方がいい。そっちの方が後悔しない。今その過ぎたことを後悔しても取り戻せないけど、今から変えれるものに関してはどんどん悩もうよ。今から自分たちが良くなるために必要なことをどんどんどんどん口に出してね。それが間違っててもいいじゃない。いや、その答えは1ヶ月後にしか出ないから。ただ、1ヶ月後、何も変えずに後悔するぐらいだったら今、変えようねって、話はしました。

なので、もう1回、その話の中でもベースに立ち返らなきゃいけないっていうプレイヤーの話も出てきましたし、その彼らの声をしっかり次のゲームに、またCSに向けて、コートで表現できるようにやっていきたいなと思ってます。

J:残り5試合、今日で最後のホームでしたが、ここから、どんな風に試合を重ねて、またCSへ向けてホームへ戻ってくるか今の気持ちを教えてください

「そうですね。本当に以前から言ってるように、60試合を通してできる限りの成長を目指していく、そこを追い求めていくってところは変わらないので。

ただ、やっぱり申し訳ないなと思います。ここホームでやっぱりブースターの皆さんの前で地区優勝を決めたかったですし、もうずっと本当に多くのブースターさんに、僕たちは支えられてきたので、その方々と、また共賛していただいてるスポンサーの皆さんと一緒に、地区優勝の喜びを分かち合いたかったなと、率直な気持ちです。

そこが達成できなかったことは、ほんと悔いが残るし。うん、ずっとね、この地域の日常になりたいと、この地域の皆さんの誇りになれるようにっていうところを常々話してきた中で、スポーツなので勝敗、勝ち負けってのは必ずつくんですけど。

うん、今日に限って言えば、本当に申し訳ない。
もうそこしか出てこないかなっていう気持ちです。

 

佐々木隆成 (三遠)

「今日までずっと応援してくれているブースターの皆さんの前で、地区優勝を決めたいと思っていました。それを叶えることはできませんでしたが、まだ終わったわけではないですし、自分たちの目標はCSで勝つことなので、今からCSへどう向かっていくかを考えながら戦っていきたいと思います。

戦術面やディフェンスなど色々な要素があると思いますが、CSでは勢いも大事だと思っています。22連勝したりと自分たちの良い時は雰囲気も良かったですし、わざと良くしようと思ってやっているわけではなくて一人ひとりがバスケットを楽しみながらプレーしていたから、結果的に雰囲気が良かった感じでした。それが最近はなくなってきている感じがします。

CSに向けて色々と考えることはありますが、まずはバスケットを楽しんでやることが大事だと思いますし、それが結果的に勢いに繋がっていけばいいなと思っています。そういったことを意識して、残りのレギュラーシーズンを戦っていきたいです」。

 

大浦颯太 (三遠)

「40分間を通して自分たちのバスケットが対策されていく中で、できないことが増えてもディフェンスやエナジーで相手を上回らないと勝てないと思います。これまで勝てていた時はそれができていたので、もう一度チームとして一からできればと思う試合でした。

今は自分たちに迷いがある中でプレーしています。良い時のことを思い出さずに悪い時のことを引きずってプレーすることは良くないですし、観ている人にも楽しいと思ってもらえるようなバスケットは展開できないと思います。
自分たちが良かった状態を思い出して、シーズン前から取り組んできた自分たちのバスケットを遂行できれば勝てると思うので、チーム全員で一からやっていきたいと思います」。

 

 

 

Bリーグ
Jbasket

Jbasketライター

-バスケットボール 専門メディア

twitter : @jbasket_web
Instagram : @ jbasket_web