#91 吉井裕鷹
(SF /196cm /27歳 /三遠ネオフェニックス)
日本代表がアジアカップへ向けての国内最終試合を、ららアリーナ東京ベイにて開催、デンマークとの最後の2試合を終えた。有明で始まったオランダ戦で捻挫もあり韓国遠征では帯同して、ベンチからこのチームを鼓舞した。ベンチからでも積極的にチームに声掛けをしていた吉井が、国内最後の試合で復帰したことは日本代表には幸いだった。強化試合だとしても負けたくないホーバスHCだ。GAME1から復帰した吉井がコートに入るとディフェンス面で安定させる。GAME2では攻守で魅せて15得点と2連勝に貢献した。
吉井の存在は今の日本代表に必要不可欠だ。ホーバスHCバスケットを一番熟知している選手のひとりだ。コート内外で声を出してチームを支えていく。ベンチでも交代選手が戻ってきては必ず声をかけていた。
ホーバスJAPANが発足し、ワールドカップ、パリ五輪と何年も体現してきた吉井は、今回のメンバーがガラッとかわった代表で特にリーダーシップを取ってきた。新しい日本代表にとっても吉井のリーダーシップは必要不可欠になっている。特にGAME2のリードした4Qで、残り2分20秒で、左サイドからドライブしてペイントアタックしてそのままダンクを叩き込んだ吉井のパフォーマンスは日本チーム、ファンブースターを熱くさせて、鼓舞し続けてきた吉井の象徴するシーンとなった。
「気がついたらダンクまでいっていた」この闘志あふれる気持ちが、世界と戦う為には、ここから最も大切な事だと、試合後の会見で、吉井の今の日本代表チーム、若い世代の仲間たちへの想い、プロ選手としての在り方を「もっと、もっと」今何がこのチームに必要なのかを冷静にひとり、ひとりの名前を出して分析コメントした。
そして、会場にもたくさんの子供たちが来ていて、今の日本代表のどんなところを見せたい、見てほしいかの質問に熱く応えた。
:今回の強化試合で、経験の少ない選手に対して鼓舞してきた。 その発言は自身のプレーにも繋がる今日のような素晴らしいプレーになったのでしょうか
吉井:まあ、言うからには、やっぱり自分がやらないとって気持ちが大前提ではありますけど、それで僕自身が空回ってもいけないので、とにかく自分のできることをやろうという事でやっています。
それと僕たちが快適にバスケットするには、もう日頃から激しいバスケットっていう基準がないと、やっぱり試合になって、練習以上の強度でバスケットしてきた時に全員一歩引いちゃうと。正直、それが全員が気持ち強いやつが全員集まってれば、1発オフェンスファウルになってもいいから、一回強く行ってもいいみたいな事はできますけど、今の若い選手はポテンシャルはめちゃくちゃあるんですけど、ちょっと気持ちがまだまだ。 なんかふわついてるといいますか、やっぱり
“僕たちはもうプロとしてお金をいただいて生活させてもらっていてっていうのが大前提にある”
としたら、言われた仕事をしないといけないっていうマインドで僕たちがやってるので、トムさんも常日頃、僕とかには湧川選手にもっと伝えて、もっと言ってと言う事で、まあそこら辺は気兼ねなく伝えていますし、川島や、晶とかはやっぱり頑張ってディナイしようとしてバックカットされるプレーがあった。
それは、アグレッシブにしようとしたエラーなんで、またそれは次のステップのエラーっていうところで、また改善したらいいと思いますし、イブ(山﨑一渉)なんかもうボディ、めちゃくちゃ体をぶつけて、しっかりとディフェンスを頑張ってくれましたし、オフェンスの部分はもうちょっと判断よくするとか、そういうのはありますけど。
まずはやっぱり 僕たちBリーグは(隣の西田と顔を見合わせ)まずディフェンスから入るっていうのは、基本としてあるので、そこら辺のマインドみたいなのは、僕自身が結果が伴ってなくていても、伝えないといけないことだなと思ったんで、試合に出てなくても、韓国戦の時でも、練習の時でも常に伝えています。その分、若手からも色んな意見を伝えて欲しいと思っています」。
「気がついたらダンクしていた」と語る吉井の攻守アグレッシブなプレイでアリーナは盛り上がる
:今日も会場に沢山の子供たちが来ていて、今の日本代表のどんなところを見せたい、見てほしいですか
吉井:まずは勝つところは、やっぱり大前提として、見せたいし、見せないといけない。
あとは日本はサイズが小さいので、気迫溢れるプレーとか、まだまだ体現できてないんですけど、トムさんのバスケットだと、3ポイントがよく入るとか、止まらず動き続けるバスケット、速いバスケット、今のバスケットを見て欲しいなっていう風には思います。速いテンポのバスケットは見てて面白い、そういうところかなっていう風に思います」。
西田:やっぱりトムさんのバスケが体現できるとまた見てて楽しいと思う。僕自身も子供の頃、徳島にプロチームがなくて、たまにプロチームの試合が徳島に来てくれたりもしましたけど、やっぱりそういう試合見てると凄いな、彼らみたいにプレーしたいなっていう風に思いながら小中学生の時のバスケ励んでたので。今こうやって日本のバスケが盛り上がってきて、身近にこうやってレベルの高いバスケが見れるようになってるので、見ていて楽しいバスケを僕らは展開したいなと思っています」。
98年組がコートで日本代表を背負う
#4 ジェイコブス晶 (SF/ 203cm / 21歳 /フォーダム大学)
#7 テーブス海 (PG / 188cm / 26歳 /アルバルク東京)
#13 金近廉 (SF/ 196cm / 22歳 /千葉ジェッツ)
#17 中村太地 (PG / 190cm / 28歳 / 島根スサノオマジック)
#19 西田優大 (SG / 190cm / 26歳 /シーホース三河)
#20 山﨑一渉 (SF/ 200cm / 22歳 /ノーザン・コロラド大学)
#21 湧川颯斗 (PG/ 194cm / 21歳 /三遠ネオフェニックス)
#23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア (PG/ 181cm / 22歳 /サンロッカーズ渋谷)
#24 ジョシュ・ホーキンソン (C/PF / 208cm / 29歳 / サンロッカーズ渋谷)
#25 川島悠翔 (PF/ 200cm / 20歳 /シアトル大学)
#91 吉井裕鷹 (SF / 196cm / 27歳 /三遠ネオフェニックス)
#99 川真田紘也 (C / 204cm / 27歳 /長崎ヴェルカ)