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【Bリーグ】西村文男 2025-26シーズン限りで現役引退を発表/“超Mr.ジェッツ”が走り抜く最後のシーズン

【Bリーグ】西村文男 2025-26シーズン限りで現役引退を発表/“超Mr.ジェッツ”が走り抜く最後のシーズン

〜12年支えた“超Mr.ジェッツ”が「LAST RUNWAY #11」で有終の美へ〜

千葉ジェッツの魂が、ついにラストランを迎える。
9月12日、LaLa arena TOKYO-BAYで発表されたのは、背番号11・西村文男の現役引退。2025-26シーズンを最後に、プロキャリアに幕を下ろす。

2014年、まだクラブが発展途上だった頃に船橋へやってきた男は、ひたすらジェッツと共に走り続けた。強豪へ、そしてBリーグを代表する人気クラブへと成長していくその中心には、いつも“フミオ”がいた。


「LAST RUNWAY #11」始動
⁡クラブは西村の功績に敬意を表し、引退プロジェクト「LAST RUNWAY #11」を発表。限定グッズや特別イベント、密着映像など、シーズンを通して“11番の最後の航路”をブースターと共に歩んでいく。

キャリア
ポジション:PG
身長/体重:177cm / 72kg
生年月日:1986年9月24日(三重県出身)
出身校:北陸高校 → 東海大学

プロキャリア
2009-14 日立サンロッカーズ/日立サンロッカーズ東京
2014-25 千葉ジェッツ

日本代表歴 🇯🇵
2009 ユニバーシアード
2009 東アジア競技大会

主な個人記録
JBL 2009-10 新人王
B1リーグ通算 600アシスト
個人通算 4,000得点

会見コメント & Jbasketインタビュー

「本日はお忙しい中、本当は試合の取材に行きたかった方も多いと思うんですけど、この場にお越しいただき本当にありがとうございます。
今シーズンで引退をすることになりました。多分この後、皆さんからたくさん質問をいただけると思うので、その時にキャッチボールしながら答えられればと思います。今日はまず簡単な挨拶とさせていただきます。引き続きよろしくお願いします。」


⁡J:長いキャリアの中で、ターニングポイントになった瞬間は?

西村:「やっぱり千葉ジェッツを選んだ時が一番大きかったですね。
あとは今だから言えるんですけど、大野さんの時に優勝した年、実は移籍を考えたこともあったんです。やり切ったし、違うチャレンジもいいのかなって。
でも、その時に2人がすごく話してくれて、『最後まで千葉ジェッツにいましょう!』って引き止めてくれた。それは自分の中で大事な1ページになっています。」

⁡J:若手がいる中で、ベテランとしてどんな姿勢を見せたいですか?

西村:「僕は若手をいい意味で野放しにしてる感じなんですよ。一緒に出てる時は『思い切ってやってこい!』ってスタンスで。
その代わり、何かあったら僕らがちゃんとフォローするからな、っていう。そういう空気は今シーズンも大事にしていきたいと思ってます。」


⁡J:ファンの声援はどんな力になっていますか?

西村:「千葉ジェッツに来て12年になりますけど、本当はもっと早く辞めるつもりだったんです。
でもここまでやれてきたのは、やっぱり応援してくれる皆さんのおかげです。
普段から声をかけてもらえること、その気持ちが本当に力になっています。届いてなかったらここまで続けられなかった。改めてすごく感謝しています。」


引退への思い
⁡「船橋で島田代表と交わした熱い言葉から始まった12年間。“超Mr.ジェッツ”と呼ばれるまでに支えていただいたことに、心から感謝しています。
コーチ、スタッフ、仲間、パートナー、そして何よりもブースターの皆さん。一人ひとりの存在が、僕の力でした。
⁡昨シーズンは無冠に終わりましたが、今シーズンはリベンジの年。最後の瞬間まで、全身全霊でジェッツの勝利に捧げます。どうか最後まで一緒に走ってください!」

ラストシーズンへの期待
⁡無冠から這い上がり、頂点をつかんできた千葉ジェッツ。
背番号11と共に築いた歴史は、西村文男のラストランを「ただの引退」では終わらせない。
⁡その背中が示すのは――勝利への執念。
ジェッツの魂を体現した男が、最後に見せる“全身全霊のバスケットボール”に注目だ。

西村らしさと引退試合の決定
会見では、ファッション好きな西村らしい一面も垣間見えた。本来は真っ赤なセットアップで登場する予定だったが、会場パネルと色が重なるため黒を選択。着用していた黒のTシャツは母親からのプレゼントで、靴下には赤を取り入れるなど、細部にまでこだわりが見えた。

さらに、シーズン終了後に引退試合を来年の6月に開催することも決定。会場は本人やスタッフにとって数多くの想い出が詰まった船橋アリーナとなる。
長年共にプレーした伊藤氏も「引退試合に呼ばれるように準備しておきます!」とコメントし、盟友としての絆をにじませた。

 


⁡photo:竹内遥

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Jbasketライター

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