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FIBA WORLD CUP CHINA2019 日本は31位に決定!31位/32カ国 0-5で日本のワールドカップは終わった


FIBA WORLD CUP CHINA2019
日本は31位に決定!31位/32カ国
0-5で日本のワールドカップは終わった。

日本最終戦
日本65-80モンテネグロ

渡邊雄太 34P、9RB、2ST、1BS、1AC
コートにいる渡邊雄太には凄みを感じた。前試合の後自分のプレー対しての怒り、不甲斐なさにモンテネグロ線に全てをかけると言っていたが
エースとして最後の試合で34Pとチームの得点を半分以上取った。
10月からはNBAで熾烈な戦いが始まるが、来年のオリンピックまでどんなプレーを見せて、日本を牽引してくれるかが楽しみでしかない。

新生akatsukifiveは結成してまだ1年経っていない。
もっともっと世界と闘う時間が必要だ。

日本代表を見ていて、ワールドカップ予選、国際試合でのオフェンスの爆発力は凄いものがある。
本戦のワールドカップに出ると、世界のトップ32カ国しかいないので激しい試合になることは分かっている。

その中で、数字ではっきりわかること
・フィールドゴールの確率が低い。
・3ポイントのシュート本数が少ない。
モンテネグロ戦では0ポイントだった。これは初めて見た。

数字には現れないところ
・ディフェンスの時、相手チームのガードの最初のピック&ロールの壁に完全に引っかかってしまって、ディフェンスのズレが明らかに出てるシーンが多かった。
・オフェンス時、1on1だけのシーンが多かった。
・2体2、ピック&ロールからオープンでフリーを作る

メンタルタフネスの部分はどうなんだろう
これは選手一人一人に聞いてみないとわからない。

しかしながら
この50年間で実力で勝ち取ったワールドカップは2回目の日本。
その中でほぼ初めての参加とチーム作りへの準備の時間が足りない中で、本当にやりきっていた。
このワールドカップに出てくる国で二次ラウンドに進んでる国は上の項目が重要な場面で決めきってくる。
これは国際試合での経験が大きいと思う。

日本でこれからどのような育成がされていくか更に重要視されるいくことになる。
現在、代表AC、U22アソシエイツ、U18.U16ヘッドコーチになって全てのカテゴリーに関わっている佐古賢一氏にも注目していきたい。

改めて
振り返ると
上海の体育館の周りに32カ国の国旗の旗の中に日本の日の丸があったり、試合開始前の国家斉唱のときに、FIBAの旗、アメリカ、トルコ、チェコの中に日本の国旗が掲げたのを見たときは、トリハダが立つという素晴らしい経験を日本代表のみんなに経験させてもらった。

コートでもすっとリングに諦めずにアタックし続ける日本代表に各国からも賞賛の声があった。

素晴らしいプレーも沢山あった。

まずはおつかれさまでした。
そして
ありがとう!!

もう次の旅は始まった。
2020 東京オリンピック
2021 インド アジアカップ
2023ワールドカップ、2024パリオリンピック

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最終戦終わってのコメント

フリオ・ラマスヘッドコーチ

ーーこの結果を受けて

もちろん満足は全くしていません。せめて1勝は挙げたかったです。

今大会を通じて選手も我々も、世界と戦っていくためにはまだまだ成長しなければいけない部分が残っていることを学んだことです。全てにおいて成長の余地があると信じています。

フィジカル面、技術面、戦術面、メンタル面。今大会を通じて一番成長しなければいけないのがディフェンスの部分です。

世界のベストチームが集うこの大会において、まだまだ日本は格下レベルです。格下が格上のチームに勝つためには、最低でも70点以内に抑える試合無いようで無ければいけない。どのチームでもそうです。他の試合を見ていても、70点差で拮抗している試合が多い。格上と戦うためには、その部分こそこだわっていかなければなりません。

今大会を通じて、あらためて修正していかなければならないことが学んだ部分です。

ーーディフェンスの課題はフィジカルが原因か?

スポーツ面のレベルだと思います。ヨーロッパやNBAで戦っている選手ばかりなので、その環境にいる選手たちと戦うのは厳しいことです。我々はまだまだその部分でも成長しなければなりません。

これからはもちろん、渡邊も田中も比江島も世界レベルを経験して、これから11ヶ月後にオリンピックが控えていますが、彼らも次はサプライズはないと思います。2023年後には次のワールドカップが控えており、そこを目標に掲げて彼らが準備しなければなりません。

最後にワールドカップに出場したのが自国開催の2006年であり、それを経験しているのは竹内兄弟だけです。そこから13年が経っているが、今年はワールドカップも含めて国際試合を10試合こなしました。この経験を無駄にせず、次はこの経験を使ってチャンスをつかんでいかなければならないです。

今年はワールドカップとオリンピックの出場権を獲得しましたが、当時はアジアの中でのレベルを少し上げることができたことに喜んでいました。ワールドカップを経験したことで、次は世界と競争していくためにはこれからも成長し続けなければならないという目標を持ってやっていこうと思っています。

ワールドカップに来て、現状のレベルでは勝利には届きませんでした。これが現実です。だからこそ、オリンピックで結果を残すためには、今から成長するために準備しなければならないですし、すぐにでもはじめなければなりません。

田中大貴

これが現実だと思います。

もう一回みんなで奮起して、ディフェンスで足を動かしてがんばって、なんとかしようと思いました。しかし、他の試合を見ても90点や100点を獲られていては勝てないので、みんなも気持ちを切り替えて臨んでいたと思います。

ーー世界との差について

いろんなことが重なり、ワールドカップも自力で出場を決めて、その他も日本バスケ界に良いことが起きている中で、いろんな方やいろんなメディアの方にも注目されたり、ワールドカップで戦えるのではないか、今まで以上の期待を受けながらこの舞台に来たわけですが、終わってみればこの結果が現状です。みんなどこか戦えるのではないかというイメージというか、理想というか、そのような気持ちがあった中でコテンパンにやられて、現実を見せつけられた感じです。

安藤誓哉

ワールドカップが終わったからこそ言えるのですが、ベンチで見ていても、コートに立った1分、1秒、ワンポゼッション、自分にとって本当に刺激になりました。

ーーアルバルクでのプレーが今大会出せたが、通用しなかったというか壁は高かったのかなと見えたが?

もっとシンプルに判断したり、技術もそうですが、IQの部分がやっぱり昨日のスペインvsセルビア戦を見ていると、あらためてその差を感じました。その部分でもっと成長していかないと、世界クラスのPGにはなれないと思います。

ーー肌で感じ、間近で見たことで感じた今後やるべきこととは?

もちろん通用した部分もあります。そこを自信に持って、ソリッド(正確性)していかなければならない。それを常に感じながらBリーグのシーズンを戦っていきたい。
(通用した点とは?)今日もディフェンスではプレッシャーをかけ続けられましたし、ペイントタッチからキックアウトできたプレーも何本かありました。それをどんどんやり続けていきたいです。

馬場雄大

全部のジャンルにおいて力の差を感じました。ゴール下のコンタクトやフィジカルの部分で最初からガツガツと当たられたことが、最後の場面でボディブローのように効いてしまったのが僕たちの方でした。40分間通してハードに戦えなかったことが、少しずつ点差を離されてしまった原因だと思います。

ーー3Pも入らなかった差も大きい

相手はしっかりノーマークを作ってしっかり決めきる力がありますが、僕たちはそれをッ決めきれないことが点差にもつながったと思います。普段決められる選手でも、この舞台では決められないということは、やっぱりまだまだ経験が足りないと思います。2020年(東京オリンピック)の1年前にこの経験ができて良かったです。来年に向けて準備していくだけですし、ここが底辺なのであとは上がって行くだけです。今一度、自分たちと向き合って、世界レベルの水準でものを考えていきたいです。

ーーやり切った?不完全燃焼?

不完全燃焼ですね。雰囲気なのか分かりませんが、いつもより疲れてしまう自分がどこかにいて、気持ち良くプレーができなかったですし、楽しくプレーもできませんでした。本当に気力でリングにアタックしていきましたが、それも5試合通してできたわけでもなく、やっぱりこういった経験をひとつでも多く積み重ねていくことが必要です。世界大会は久々なので、この結果に下を向くことなく、このような経験を多く積み重ねていくためにも、顔を上げて前を向いて行きたいです。

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編集長J

編集長Jライター

Basketball Journalist / Podcaster
Bリーグ、NBAの情報を配信。ミスターバスケットボール 佐古賢一氏と20代前半に出会いバスケに感銘を受けて20年以上自身もバスケをしている。

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