新シーズン開幕、琉球がディフェンスから仕掛けて後半越谷を振り切って連勝して強さを見せつけた。始まったばかりだが、ここから越谷はどう立て直すか。
10/13(SUN)
越谷総合体育館 4036人
越谷 59-87 琉球
1Q 16-14
2Q 14-25
3Q 11-20
4Q 18-28
<琉球>
#4 ヴィック・ロー 24得点 10Reb
#53 アレックス・カーク 13得点 6Reb
#14 岸本隆一 11得点(3P2/5)
#15松脇、#18脇 共に8得点
<越谷>
#11 カイ・ソット 16得点 14Reb
#5 L.J・ピーク 13得点
前日の試合では思うような結果に至らなかったと安斎HC。どのような展開になるのか期待高まる第2戦、越谷総合体育館には4000人弱の観客が集まった。越谷ホームにもかかわらず、そのうちおよそ1/3は琉球ブースターが占めてるように感じるくらい琉球の全国いるファンブースターパワーを見せつけた。
試合は、開始早々に越谷がハードなディフェンスで、橋本を中心にギヤを上げてプレッシャーをかける。#4ギブスと#5LJを起点とするオフェンスが機能し#11カイソットも攻守共に活躍して、流れを越谷が掴んでいく。さらにはスタメン起用の#36榎田も果敢に攻め3ポイントを沈めていい流れを作っていく。
対する琉球は、#14岸本の3ポイントや#4ヴィック・ローのダンクシュート、#15松脇#18脇たちが連続得点の猛攻でじわじわと点差を引き離していく。主導権は譲らぬ支配力を見せつけ、越谷を寄せ付けずアウェーでの2連勝となった。
越谷はB1直近の4試合を終え、課題が多くある。が、始まったばかりのシーズンで安斎HCの下で、どれほど変化していくか楽しみになる。
琉球は、今週からはEASL(東アジアスーパーリーグ2024-25)の開幕ゲームになる。沖縄アリーナにて16日午後7時40分からメラルコ・ボルツ(フィリピン)と戦う。ボルツには、昨シーズンまで共に戦ったアレン・ダーラムがいるので熱く注目カードとなる。
桶谷大HC (琉球)
J:今シーズンメンバーも新しく変わったりしなながらの4試合で脇選手と荒川選手たちやセカンドユニットのフィット感をHCはどう感じていますか
「みんながハードワークしてくれるっていうところですね。タレント性でいったら、やっぱり去年のチームの方がタレントは高かったと思います。ただ負けるとしたらタレントで負けるかなとは思っていたんですけど、 正直今のメンバー、めちゃくちゃハードにディフェンスをやってくれますし、献身的なディフェンスだったりローテーションをやり続けてくれるので、そういったところはすごいチームにプラスになってますね。あとは雰囲気ですね(笑顔)。
真面目な子も多いし、ちょっとヘッドダウンしそうな時がありますけど、なんていうのかな、変な”俺を出してくれよ” みたいなものがないですね。” プレータイムがない” っていうのも、人が多いとそういうのは出てきたりするんですよ。でも今シーズンにそれがないっていうのは、やっぱりみんながフラストレーション溜めずにプレーをできてる、いい雰囲気でプレーができてるところがあると思っています」。
J:今シーズンが始まり、4試合終わっての率直な感想を教えてください。
「まだちょっとね、まだまだかなとは思う反面、僕は三遠に勝てたこと、越谷で2つ勝てたことはめちゃくちゃ大きいかったと思っています。
この4試合で2勝2敗で、三遠は本当に1勝できたら最高やなと思っていました。三遠はチーム力がめちゃくちゃ高いですし、愛知カップで圧倒して優勝したじゃないですか。ああいうの見ると、”うわっ” って僕らのチームは今、若いチームでこれで大丈夫かなっていうのがあって、でもあそこで1勝して、そして越谷戦で自分たちのやるべきことやって2試合勝てたっていうのは、ここからシーズン進んでいくにはすごくいい3勝1敗じゃないかなって思っています」。
荒川颯 (琉球)
J:今シーズンプレータイムも長くなっていくと思います。ゲームメイクで外国籍選手たち含めてどう作っていくか、難しいところもあると思いますが、開幕からどんな感想かと、どんなこと気を付けているか教えてください
「まだアジャストできてない部分が僕自身もありまして、それが多分このシュートアテンプトとこの点数、点の取り方に現れていると思います。本当に誰が出ても点が取れる選手たち、ハンドラーもできるし点も取れるメンバーの中で、僕がもっとポイントガードとして、ゲームコントロールや、どこを攻めるべきなのかを、今すごい勉強しながら、考えながらプレーしています。でも、僕自身考えすぎて自分のプレーを見失ってしまうことが今までの経験上もあるので、そういったところでは、 考えてコントロールするところと、自分自身を思いっきりプレーをするところのメリハリっていうのをもっと見つけていかなければいけないなって感じています。はい(笑顔)。
J:今ウイング陣でロー選手も含めてみんな速くプレーして、荒川選手はすごいやりやすく感じていますか。
「ビック(ロー)も僕と出てる時間帯は、僕が全部ボール運んでゲームコントロールをするわけでもなく、 ビック自身もボール運んでコントロールして、どこを攻めるとか試合中に考えて、どういうプレーをしようと話をしているので、そういったところは、これからも続けていければと思うんですけど、悪い時間帯にどうしてもどういうプレーをするかという、共通認識がなくなった時間があるので、そこはもっと僕も声をかけれるようにこれからしっかりゲームを見るところを学んでいければと思っています」。
J:クーリー選手、カーク選手、アルマ選手とどんな話や意思統一などしていますか
「本当にシンプルなことですね。次のオフェンスで何をやるかなど、そういった全員が共通認識を持てることを話すだけでも、本当にプレーが全然変わってくるので、 意識して次何をやろうとか、ディフェンスでまずあそこを攻めるとか、そういう話はするようにはしてます」。
J:ゲームメイクをしていく中でプレータイムが増えている今、自信に繋がっていますか
「まだまだですね、、まだまだ全然です。もっとできるなっていうところで、 本当にこれからもっと勉強して、いい流れを持っていけるようにしていきたいと思ってます」。
安齋竜三HC (越谷)
J :これまではブレックスのトップチームを指揮していたのとは違い、チャレンジャーとして現在の直近4試合を終えての率直な感想をお伺いできますでしょうか?
「カルチャーがあるチームとそれを作っていくチームというのは、去年、昨シーズンもそうだったんですけど、 まだまだ足りていないというのは正直ありますね。
本当に選手たちみんな悔しいのかなとか、、、(悔しさを滲ませる)
相手がフィジカルでやってきた時に、ちょっと言葉が悪いですけど、 倒してもいいからとか、そのぐらいのフィジカルでいかなかったらもう負けるっていうのが前提にあるのに、 そこをやっていかなかったり、多分それはカルチャーだと思うんです。やっぱり琉球はずっとそれを戦ってきて、トップチームというのはそれをずっとやってるわけですね。
まだまだ多くの事が足りていないっていうのは僕はわかっているんですけど、 結局昨シーズンはそれでも勝つことができた。でももう今はレベルが違うわけですよ。チャレンジをしていこうとしている選手が今何人いるかなっていうのは、僕も正直疑問です。
僕はもうチャレンジャーだと思っていますし、勿論、B1のトップレベルはどういうチームというのは分かってるつもりではいるので、 そういうチームになりたい、そういうチームと戦う時には、 おっしゃってる通り、そういうものを大事にしていかないといけないんですが、そこが足りていないっていうのが今の現状です」。
「どこかでクリアしなきゃいけないし、僕たちもそういうことを40分本当にやれるチームに目指してやっていくしかない。
ビッグマンとかファイトしてるし、頑張ってやっている中で本当に全員のステップアップをもちろんしなきゃいけない。これからやるしかないです」。
闘将 橋本竜馬 (越谷)
厳しい開幕節からどんな想いなのか、日本バスケを牽引してきたPG橋本竜馬に聞く
J:コート内外と見受けられる安齋HCとのコミュニケーションについてどんな所を意識して吸収されていますか?
「コーチが大切にしているものを、 自分自身が感じていきながら、それをコートに表現する事で選手はそういうものなんじゃないかって思っています。 なので、まだまだ竜三さんのバスケットを僕自身が理解してない部分はあると思うんですけど、それをコミュニケーションによってなんとか早くいろんなことを吸収したく、沢山のお話はしています。
その中で試合中に何を感じているのか、どういったことになっていくのかというのを、今最大限のコミュニケーションを取ることで、円滑に進んでいくだろうし、みんなに伝達する、伝えることも早くなるんじゃないかなと思っています」。
J:まさに闘将 橋本竜馬というシーンがありました。岸本選手とのやり合いはファンの方々も含め盛り上がる瞬間でしたが、どんな気持ちでプレーされてましたか?
「やはりあと何回やれるんだろうなって、いうのが大きいです。彼と今シーズンも1回しかないですし、もしかしたら僕が辞めるかもしれないし、彼が辞めるかもしれないし、もうそういう年齢には間違いなく差し掛かっているので、 とにかく今までやってきた選手だったりとか、そういった選手とやるときには噛みしめてやってる部分はもう僕はあります。
なので、その選手に対してのリスペクトもあるし、100%でぶつかっていきながら、自分のですね、これまでやってきた生き様だと思ってるので、 そういったことをとにかく100%でやっていきたいし、楽しんでやっています」。
榎田拓真 (越谷) /SG. 184cm . 1998年5月22日生まれ.近畿大学. 鹿児島県出身
J:Game1に比べて今日の入り方は何を意識されましたか?
「今日の前半入りの部分は、昨日よりも強度高く行こうって、すごく昨日よりもいい入りができたと思っています。チームとしてはちょっとステップアップできたかなって感じています」。
J:自身のプレーで手応えはどうでしたか?
「自己評価としては思っていた半分できたかできてないかぐらいで、50点かなっていう部分はあります。その中でもああやってハードにプレッシャーをかけることは自分の武器として持っているので、そこをコートで表現できたっていう意識はあります。ただ、勝たない事には何も無いので、次戦以降は更にテンション高く臨んでいき、ファンの皆様の為にも頑張ります」。